インテリアデザイン

balder coffee 服部緑地店

緑地の中に佇むベーカリーカフェ

本計画では、公園内の飲食店舗に多く見られる汎用的なナチュラルデザインではなく、その場所の風土を感じられる空間づくりを目指しました。
土、木、水、植物、石、景観といった公園に深く関わる要素を抽出し、左官調の壁面、赤茶のタイル、木質什器、植栽、石を用いた家具、赤錆色のアクセントとして空間に再構成しています。

それぞれの素材や色彩を単なる装飾として扱うのではなく、公園の風景や地面の質感、樹木の色合いと呼応する要素として配置することで、屋外の自然と店内の時間がゆるやかにつながる空間を目指しました。

店内は、ベーカリーカフェとしての機能を持ちながらも、公園内施設の共用部として、誰もが自由に立ち寄れる休憩所としての役割も担っています。
本を読む、緑を眺める、少し休む、コーヒーを楽しむ。
そうしたさまざまな過ごし方を受け止めるため、本棚のレイアウトやデザインも含めて、空間全体をゆるやかにつながる居場所として計画しました。

赤茶のタイルや左官調の壁面は、土や地層を思わせる質感として空間の基調をつくり、木質の本棚や椅子、植栽の緑がやわらかな温度感を加えています。
また、石を用いた家具や素材感のある照明を取り入れることで、人工的に整えすぎない、公園の中にある場所らしい素朴さと力強さを表現しました。

外部の景観、店内の植栽、本棚、カフェ機能が連続することで、訪れる人が公園の延長として自然に過ごせる場所となることを意図しています。
飲食店としての機能性を確保しながらも、休憩所としての公共性を受け止め、誰もが気軽に滞在できる、公園に寄り添うベーカリーカフェを目指しました。